代替フロンはどこまで環境貢献しているのでしょうか

前回「コラム:化学物質のハザート、リスクについて②」からの続きです。

雑誌で「オゾン層破壊と地球温暖化の現況」の記事を読んでいたら気になりまして、
ちょっと調べてみました。

代替フロンとは、通称:ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)と記憶しておりました。

フロンより塩基を除くため、オゾン層を壊さないと言われていますが、
また、強力な温暖化ガスでもあります。
代替フロンはCO2の140~11,700倍の温室効果を持つと聞いています。

現在は、
温室効果の無い「ノンフロン(自然冷媒)」の利用が進んでいるのが現状です。

もともと、フロンて 何でしたっけ?


フロンの正式名称は:フルオロカーボン

炭素とフッ素の安定化合物で、化学的に安定無毒で不燃性のため、
洗浄剤・冷媒等の工業用途に多種類開発され広く使われていました。
下記種類が、オゾン層を破壊する性質を強くもつ種類の代表とされています。

  1. クロロフルオロカーボン(CFCs)
  2. ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFCs)

上記は、ウイーン条約モントリオール協定書(1989年)で使用規制し、
①は1996年(後進国は2010年) ②は2010年(後進国は2030年)まで
全廃することになっています。

これらの物質は、地表はるか上空で紫外線に分解され、
塩基性の物質を生成し、それが触媒作用となりオゾンを分解してしまいます。

国内は、オゾン層保護法を制定し段階的に廃止して来ました。



業務用冷凍空調機器の充填用フロン類の冷媒回収が2~3割と低い為、
「特定製品に係るフロン類の回収と破壊の実施の確保に関する法律」(2002年4月施行)を2007年10月に管理厳化をした改正法を施行しています。

オゾンホールの回復状況に付いては、
世界気象機関(WMO)2009年度観測では、

「南極上空のオゾン濃度は前年度よりも若干減少傾向にあり、
オゾンホールの回復には、後60~70年程の努力と歳月が必要」

と発表しています。
子孫の健康被害防止の面からも、少しでも早く安心したいものですね。

フロンは強力な温暖化ガスでもあります。



①はCO2の4,000~9,300倍、
②は90~2,000倍の温室効果を持つ為、
使用停止の徹底が成されています。

更に、代替フロンは更に高濃度温暖化ガスなので、
オゾン層破壊防止のみならず温暖化も食い止められる方策を開発段階と
聞きます。

ノンフロンはCO2・イソブタン等の炭化水素・アンモニア水を活用します。
給湯器などは、CO2冷媒が主流になっている物もあります。
ノンフロン冷蔵庫はイソブタンが使われています。

ノンフロンのリスクとしては、
フロン/代替フロンは触媒として無害で不燃性ですが、
ノンフロンのアンモニアは毒性があり、
イソブタンは可燃性があります。
CO2触媒は耐高圧ヒートポンプが必要と課題を残しています。

◇ ◇ ◇

このような状況の中で、
健康被害防止での化学物質の規制や地球環境破壊防止に関する規制で、
生産者にとっては、これから益々
環境対策に社会的責任が問われる時代になっていきますね。


熊木隆一のコラム
次回は3月10日(水)に掲載します