経済産業省は11月16日国際標準化機構(ISO)に対して、「マテリアルフローコスト会計」を新業務項目として提案を行いました。

マテリアルフローコスト会計(MFCA)とは ?

http://www.jmac.co.jp/mfca/

簡単に説明します。経営学部や経営システム工学部等で教えている”原価計算”的手法を用いて生産(経営)効率を定量的に計り、この過程から導出されるデータを用いて生産効率の改善に役立てる手法です。

財務会計では歩留まりやエネルギー、廃棄コスト等は製品価格に直接的に負担させることに制約がありますが、MFCAではほぼ全ての諸コストを製品の製造原価として賦課して、本当の意味での製造原価を把握します。そして”生産条件をどのように変えれば、製造原価が如何に変化するか”を調査把握し、生産効率の改善と環境貢献を両立させることを目指します。

環境活動は従来経営活動において、リスクマネージメント等の消極的な側面からその意義を語られることが殆どでした。今後はこのMCFAに代表されるように、企業の本質である利潤追求と環境活動が車の両輪として共に推進されていくような社会システムが構築されていくでしょうし、また構築しなければなりません。行動経済学的な見地からしても、環境活動を行うことが企業の存在意義に直結するようになって始めて、企業経営者は本気且つ積極的に環境活動をおこなうインセンティブを得る訳ですから。
近々、少なくとも日本では、MFCAを導入する方向で論議が行われることはほぼ確実だと思います。