12月12日 環境新聞によると、
環境省は 国際間の廃棄物トレーサビリティーの整備に着手 するということです。
今年度に韓国に輸出する際の廃棄物の流れに関する実態調査を行い、来年度には実際にGPSやICタグを使った実証などに結び付けたい意向です。
●トレーサビリティー[traceability] とは
追跡可能性、生産履歴追跡 と直訳されます。
牛肉BSE問題で頻繁に耳にしますが、先日 asahi.comで
トレーサビリティー? 主婦の7割「初めて聞いた」 と報道されるくらい、聞いただけでは実際にどういう使い方をされるかイメージしづらい言葉ではあります。
●紙マニフェスト・電子マニフェスト の問題点から
どちらにしても、マニフェスト伝票が「紙であるか電子データであるか」の違いで、「紙媒体」もしくは「電子媒体」を管理する制度にすぎず、「伝票」と「廃棄物そのもの」の流れを一致させて管理できる制度ではありません。両者の流れを一致させて、安心できる制度にする目的で考えられたので、トレーサビリティー でした。
●トレーサビリティー 技術面
技術的には、GPS・ICタグ・モバイル通信等のツールを利用、廃棄物そのものを追跡(トレーサビリティ)するシステムとなり、既に国内では実用化されています。
今後は、国際間取引におけるシステム整備へと進んでいく方向です。
●トレーサビリティー 課題
コストの問題はあるものの、国内においては、徐々に一般化していくようです。
これまで、経済産業省では 特に中国向け輸出をモデルとした、日中間の再生資源移動・追跡管理システム構築を目的とした調査を行っていました。
平成18年3月の資料ですが、経済産業省 3R政策のページに詳細な調査検討資料が掲載されていますので、御確認ください。
国際循環システム対策費-循環資源のトレーサビリティに関する検討(2006.3)
この中では、今後の課題として、
・環境保全性からみた中国側の処理実態の問題点
・現地処理業者(運搬・処理)の情報機器リテラシー(取り扱いに関する能力)
・国際GPS使用に対する中国側の規制
等があげられており、早急なシステム構築の必要性が掲げられていました。
今回の環境省の韓国向け実態調査を行うことで、トレーサビリティー整備の進捗速度が速まるものと思われます。